鉄不足の症状や貧血の種類、鉄不足解消のための食事などについて紹介します。鉄の不足に起因する氷食症や妊婦などにあたえる影響、幼児に鉄分をあたえる場合の注意点なども参考にしてください。

鉄不足の症状

鉄不足によって貧血症状に陥ると、肌から血の気が失せていき不健康な肌の色になってしまったり、身体がだるくちょっとした運動でも動機や息切れがする、頭痛やめまいがするなどの症状に悩まされるようになります。

そのため二次的な症状として、集中力が低下したり、ストレスの度合いが強まったりする場合もあります。

また女性の場合は、月経によって毎月体内から一定量の血液を失っていますから、なおさらその症状は深刻になるようです。

また、匙状爪といって、爪に窪みができてスプーンみたいに反り返ってしまう症状が確認される場合もあります。

なお、鉄不足が不足しているかどうかは、このような症状を確認するまでもなく病院で血液検査を行えばすぐに判明します。

鉄不足による鉄欠乏性貧血

鉄不足によって引き起こされる貧血は鉄欠乏性貧血とよばれます。

貧血には他にもビタミンB12などの不足に起因する巨赤芽球貧血、赤血球の造血機能が阻害を受けて生じる再生不良性貧血などがありますが、鉄欠乏性貧血がもっとも頻度が高いものです。

女性の場合は、月経や出産、授乳などで鉄を必要とする機会が多いので、鉄分が不足するとこの鉄欠乏性貧血に陥るケースが多いようです。

また、男性の場合は、痔や胃潰瘍による出血によりこの症状が引き起こされる場合があります。

鉄不足による氷食症

異食症とか氷食症といって、鉄不足によって神経系統に異常をきたし、かなりの量の氷を食べてしまう病があります。

子供や女性の方に多く、多い時には1キロくらいの氷でもバリバリと平気で平らげてしまうといいます。

夏の暑い盛りでなくてもむやみに氷がほしくなった時は鉄不足を疑った方がいいかもしれませんよ。

妊娠による鉄分不足

妊娠している女性に鉄分が不足したらおなかの胎児にどんな影響をあたえてしまうのでしょうか。

まず、栄養がどのようにして胎児まで運ばれていくのかを考えてみてください。

栄養素や酸素などは血液の赤血球といっしょに血管を通って胎児まで運ばれていきますね。

妊娠している方に鉄分が不足してしまったら、赤血球の大切な要素であるヘモグロビンがうまく造れなくなってしまいますから、血行が滞り胎児に必要な栄養や酸素が十分に供給できなくなってしまいます。

また、出産を控えた妊婦が貧血を治療しないで放置しておくと、出産の際に出血が止まらなくなり命の危険にさらされたり、産後の経過にも支障をきたすこともありますから十分な注意が必要です。

鉄不足解消のための食事

たんぱく質・糖類・脂質・ミネラル・ビタミンといった必須栄養素をまんべんなく摂取することが貧血の予防と改善に役立ちます。

一日3度の食事でこれらの栄養素をバランスよく摂ることを心がけましょう。

また、鉄を多く含む食品を意識的に摂取することも大切なことですね。

鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄がありますが、貧血に有効なのはヘム鉄とされています。

ヘム鉄は肉や魚にたくさん含まれています。

乳児の鉄不足

母乳にはラクトフェリンというたんぱく質が含まれていますが、鉄はこのラクトフェリンの抗菌作用を阻害するので身体の免疫力低下を招くとの報告があります。

したがって、乳幼児期において、通常の食事以外に鉄分をあたえる場合はかかりつけの医師などに相談した方がいいでしょう。

乳児の鉄不足を補う最善の方法は、母乳をあたえるお母さん自身がバランスのとれた食生活に配慮することです。